最近東野圭吾さんの雪煙チェイスを読んだのですが、これがかなり面白くて一気読みしてしまったのでご紹介します。
主人公は大学生
主人公は趣味のスノボを楽しんで、友達とお酒飲んだりと、どこにでもいそうな気楽な男子大学生の脇坂君と、頭の切れる冷静な友人浪川君。
二人とも割とどこでもいそうな大学生です。
そんなごく普通の大学生の脇坂君がある日突然殺人事件の容疑者になってしまいます。
唯一彼のアリバイを証明できるのは、殺人事件のあった日の、スノボの際に偶然出会った謎の美人スノーボーダー。
彼女が彼の運命を握る重要人物となります。
彼らは、名前も知らない運命の女神を探し出す為、彼女がいるであろう里沢温泉スキー場へ向かいます。
ミスリードに見事にひっかかった
私、こういう類の物語って、読者には答えを教えておいて、主人公がその答えにたどり着くまでをハラハラドキドキしながら読み進めていくものだと思っていました。
が、見事に騙されました。
いや、あれだけシールの描写を強調されたら騙されるでしょう。。。
ちょっとどんくさい刑事二人組がかわいい
そんな脇坂君を追いかける役が、小杉刑事と白井刑事。
この二人、なんだか憎めないんですよね。
二人も脇坂容疑者が里沢温泉スキー場へ行っていることを知り、追いかけますが、
雪国にスーツに革靴で来てしまった上に、すべってころんでしまいます。なごむわ。
ここを舞台として、刑事二人が脇坂君を発見するのが早いか、脇坂浪川ペアが運命の女神を発見するのが早いかの鬼ごっこを見守ることになります。
読者側としては、無実の脇坂君につかまってほしくないため、ひやひやしながら二組の鬼ごっこを読み進めていくことになります。
ウインタースポーツを知らなくても楽しめる
私はスポーツ系はからっきしダメなので、スノボーのスの字も知らないのですが、
この本は楽しんで読むことができました。
刑事二人組もウインタースポーツには疎い様子なので、読み進めていくうちに二人と一緒に冬のスポーツを学んでいく様な感覚があります。
スキー場では誰もがゴーグルで顔を隠している上にウェアを着込んでいるため、
顔も体型もわからない中人探しをすることになります。
そんなウインタースポーツならではの人探しの方法も、なるほど~!といった感じで面白く読めます。
最後の方は女神候補がたくさんでてきて、誰?誰?ってなりますが、そのハラハラがまたよかったです。
私は買って1日で読んでしまいました。。
もしハラハラドキドキするような本をお探しでしたら「雪煙チェイス」、おすすめします!