2016年卒の新卒として就職し、もうすぐ1年になります、moka(@mokapple)です。
この1年はびっくりするくらいあっという間でした。
日本では長時間労働、サビ残など、労働環境に色々問題がありますが、それを身を以て味わっています。
そのくらいの残業だったらもっと業務量増やせるよね?
私の部署では、1人あたりの通常仕事量は10件。
入社して数ヶ月、新人だった私は研修を終えた後、6件の仕事を任されました。
慣れない仕事に戸惑い、昼休憩も取らず、毎日必死で仕事していた時期もあったんですが、どうしても仕事が終わらず残業していました。
仕事を任されてからは定時で帰れた日はほぼありません。
あまりにも自分にとっては業務量が多すぎたので、減らして欲しいと上司に頼んだことがあったのですが、
「月15時間の残業だったら、業務量をもっと増やしても大丈夫!今のままだったら一人前として認められないよ。」
と言われました。
私は、せめて直属の上司には、「1人当たり10件」という数字だけで見るのではなく、今現実に目の前にいる部下が仕事をこなせているか、負担を抱えすぎていないか、という現状をみてほしかったのですが。
私が与えられて引き継いだ仕事も、あまりの仕事量の多さに先輩が耐え切れず辞めてしまい、多くの積み残し事項があったりしたんですよね・・・。
そもそも1人当たり10件の仕事は多すぎるように感じましたが、今までもきっとこんな調子で、会社で決められたノルマだから、と社員を酷使していたんでしょう。
周りを見てみると、仕事ができるようになればなるほど、仕事量は10件どころかどんどん増え、できる人ほど遅くまで残って仕事をしています。
定時で帰ると仕事量が少ないとみなされ、もっと増える、という話も聞いたので、それらの残業が本当に必要なものであるかは定かではないですが、少なくとも早くに退社できないのは確かでした。
その現実を知ったとき、なにもかもやる気を失い、呆然としてしまいました。
俺の頃は終電が普通だった
私の親(50代)に相談すると、「俺の時代は終電まで働くのが普通だったし、休日出勤も無給だった。それに比べたら大した業務量では無い」と返事が返ってきました。
だから私もそのくらい働いて当然なのに、たかがお昼抜きくらいで何を言っているんだと。
自分の時代がそうだったから、今の若者もそうであるべき、という考えは理にかなった考え方ではないと思います。
今の世の中の流れにあった働き方をするべきだし、自分達のやり方で問題があった箇所は、後世代で改善すべきではないでしょうか。
結婚したら女性が家庭に入り、家事を全てやって、ご飯を作って帰りを待っていてくれるのが一般的だった時代もあったかもしれません。
しかし、共働きが増えてきた今となっては、ほとんど家にも帰らず、すべてを仕事に捧げる生活は現実的では無いように思えます。
仕事も趣味も同じくらい充実させることは不可能なのか?
私は仕事が嫌いなわけではありません。
やりがいもあるし、自分の為にも、社会の為にもなるとも思ってます。
ですが、残業ありきの業務量を振られ、土日も仕事に追われ、ただでさえ少ない有休も満足にとれないのであれば、私は仕事は諦めて、趣味を充実させる方を選びます。
普通に定時に退社できて、土日も有休も仕事の事は考えずに羽を伸ばしたい。
でもこれはどうやら、日本社会、少なくとも私の周りでは無理な様です。
まだ入社1年目の分際で、何も分かっていないかもしれませんが、残業はあって当然という考え方が浸透しているという事実に衝撃を受けました。
私は残業は、緊急事態が起きたりして、どうしてもその日中にやらなければならない業務ができたときに発生するものだと思っていました。
小さいお子さんのいる先輩が、毎日遅くまで会社に残ってましたけど、帰る頃には子供さん寝てしまっているんじゃないかな。
業務量多すぎて鬱になって消えていった人もいるけど、体制を全く見直さないのはおかしいんじゃないかな。
鬱になって引き継ぎもできずにいなくなってしまった為に、止まっている業務もあるのに。
仕事に責任はつきものだけど、もっと気軽に仕事しませんか?
楽にできる事は楽にやって、頑張る時間を減らして効率よく働きましょうよ。
定時退社は理想でなくて、それが当たり前になるような、そんな日本社会になってほしいなと思います。
長時間労働に耐えられる人だけが残っていく会社の未来って、あまり明るくない様な気がします。